
乗馬に必要なヘルメット おすすめの選び方
楽しい乗馬の第一歩は、自分の身体に合った乗馬用品を揃えることから始まります。馬と心を通わせ、一体となって大地を駆けるあの爽快感。そのかけがえのない体験は、何よりもまず、ライダーの安全が確保されていてこそ、心から楽しむことができます。乗馬用品はそれぞれが重要な役割を担っていますが、その中でもライダーの命を守る最も重要な装備が「ヘルメット」です。
乗馬用ヘルメットとは?
乗馬用ヘルメットとは、乗馬活動中の様々なリスクから騎乗者の頭部を保護するために、特別に設計・製造された専用の防具です。主な目的は、落馬時の衝撃から脳を保護することですが、それ以外にも、馬に蹴られたり、木や障害物に頭をぶつけたりといった、不慮の事故から頭部を守るという重要な役割も担っています。表面が伝統的なベルベット素材で覆われたものから、通気性に優れた硬質プラスチック素材のもの、日差しを遮るバイザー(つば)が付いたものまで、様々なデザインが存在します。
一般的なヘルメットとの違い

| 比較項目 | 乗馬用ヘルメット | 他のヘルメット(例:自転車用、工事用) |
| 想定される衝撃 | 高さからの落下、馬からのキック、障害物への衝突など、多方向からの強い衝撃 | 自転車用:転倒時の路面との衝突が主。工事用:上方からの落下物に対する保護が主。 |
| 衝撃吸収の重点 | 側頭部や後頭部を含め、ヘルメット全体で衝撃を吸収するよう設計 | 自転車用:前方や側方が中心。工事用:頭頂部が中心。 |
| 安全規格 | 欧州のVG1や米国のASTMなど、乗馬に特化した厳しい安全基準 | それぞれの用途に特化した安全基準(例:自転車用はJCF、工事用は労検) |
| 形状・構造 | 鋭利なものが貫通しにくい頑丈な外殻。脱げにくいよう深く被れる形状と、強度の高いあご紐。 | 用途に応じた形状。乗馬用ほどの衝撃吸収性や貫通耐性を持たない場合が多い。 |
馬の背に跨ると、騎乗者の頭の高さは地上から2.5m以上にも達します。その高さからの落馬は、たとえ地面が柔らかい馬場であっても、打ちどころが悪ければ命に関わる重大な事故につながります。乗馬用ヘルメットは、こうした「高さからの落下」という乗馬特有のリスクを最優先に考慮し、あらゆる角度からの衝撃を吸収・分散できるよう、頑丈に作られているのです。

ヘルメットは本当に必要?

ヘルメットの種類について

ヘルメットは、外側の材質やサイズ調整機能の有無によって、いくつかのタイプに分けられます。それぞれの特徴を理解し、ご自身のスタイルや使い方に合ったものを選びましょう。
ヘルメット外側の材質(外装)
- ベルベット素材 英国の伝統的な乗馬スタイルを彷彿とさせる、クラシックで高級感のあるデザインが特徴です。特に馬場馬術の競技会などで好まれます。上品な見た目が魅力ですが、汚れが付着しやすく、雨に弱い、夏場は熱がこもりやすいといった側面もあります。
- 硬質プラスチック素材 現在最も主流となっているタイプです。軽量で耐久性が高く、お手入れが簡単なのが大きなメリットです。多くのモデルには通気孔(ベンチレーション)が設けられており、ヘルメット内部の蒸れを軽減してくれます。デザインやカラーバリエーションも豊富で、障害飛越からレジャー乗馬まで、幅広いシーンで使われています。

サイズ調整可変の有無
- ダイヤル調整型
ヘルメットの後部に付いているダイヤルを回すことで、内部のヘッドバンドが頭を均等に締め付け、フィット感を調整できるタイプです。髪型を変えたり、冬場に薄手のインナーキャップを被ったりしても、簡単にジャストフィットさせられる手軽さが魅力です。初心者にも扱いやすく、現在最も普及しています。 - サイズ固定型
S, M, Lといった大まかなサイズ分類だけでなく、55cm, 56cm, 57cmといったように、1cm刻みでサイズが展開されているタイプです。調整機能がない分、自分の頭の形やサイズにぴったり合えば、オーダーメイドのような極上のフィット感が得られます。伝統的な高級モデルに多く見られますが、購入前の正確なサイズ計測が不可欠です。
初心者におすすめの組み合わせ
好みや用途によって最適な選択は異なりますが、もし最初のヘルメット選びで迷ったら、「硬質プラスチック素材」で「ダイヤル調整型」のモデルを選ぶことを推奨します。機能性、メンテナンス性、価格、そしてサイズ調整の容易さといった点で、最もバランスが取れており、初心者にとって扱いやすい組み合わせと言えるでしょう。

失敗しないヘルメット選びのコツ
金額も種類もメーカーにより様々です。ジョセスが推奨するヘルメットの「失敗しないおすすめの選び方」をご紹介します。選び方のコツはズバリこの3ポイント
1.サイズ調整ができるタイプを選ぶ
「ダイヤル調整タイプ」を選べば、頭のサイズ・毛髪の量や髪形に左右されずに、自由にサイズを微調整できるので便利です
ヘルメット選びで最も重要なのは「正しいサイズとフィット感」です。大きすぎるヘルメットは、落馬の衝撃でずれたり脱げたりしてしまい、全く保護性能を発揮できません。逆に小さすぎると、頭が締め付けられて頭痛の原因となり、騎乗に集中できなくなります。
「ダイヤル調整タイプ」は、その日の髪のボリュームや、インナーキャップの有無に合わせてフィット感を微調整できるため、常に安全で快適な状態を保つことができます。これは、安全性を確保する上で非常に大きなメリットです。
例)汗が気になるから夏場はキャップの上にヘルメットをかぶりたいけど、冬場はキャップ無しで被りたい。どっちのサイズに合わせたらいいんだろう…
そんな時も「ダイヤル調整タイプ」なら細かくサイズを微調整できるからヘルメット1つでオールシーズン使うことができます
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サイズの目安
頭囲はまゆの上の位置で、水平に頭を1周した長さになります。
頭を前後に振って、ヘルメットが動くようでしたらサイズが大きすぎます。
またサイズが小さすぎるヘルメットを長時間着用すると頭が痛くなるのでご注意下さい。

- 計測位置:
眉の上、約1cmの位置で、耳の上を通るように、後頭部の一番出っ張っている部分を水平に一周させます。 - 計測方法:
メジャーが緩んだり、逆にきつく締めすぎたりしないように注意しながら、数回計測して平均値を取るとより正確です。
ヘルメットを試着したら、あご紐を締める前に、
頭を前後左右に軽く振ってみてください。
この時、ヘルメットが大きくぐらついたり、
簡単にずれたりするようであれば、サイズが大きすぎます。
正しいサイズであれば、頭の動きにヘルメットがしっかりと追従します。
2.軽いものを選ぶ
1回のレッスンでも、ヘルメットは30分以上着用し続けることになります。ヘルメットが重いと、知らず知らずのうちに首や肩に負担がかかり、疲労や凝りの原因になります。特に長時間の騎乗では、軽量であるほど快適性が増し、ライディングへの集中力を維持しやすくなります。最近のヘルメットは、安全性を確保しながらも、400g〜600g程度の軽量なモデルが主流になっています。
3.お手入れ可能かどうか
あご紐が額・頬・顎に触れるので、汗・汚れが着いても、取り外して洗えたり、清潔にできるものがよいでしょう。
また、洗い替えや予備用のスペアインナーやスペアパーツを販売しているヘルメットもあります
特に夏場は、大量の汗がヘルメットのインナーに染み込みます。汗や皮脂、化粧品などが付着したまま放置すると、雑菌が繁殖し、不衛生なだけでなく、悪臭の原因にもなります。そのため、衛生的に保てるかどうかも重要な選択基準です。
- インナーが取り外せるモデル:
最もおすすめのタイプです。インナーを取り外して手洗いや洗濯ができるため、常に清潔な状態を保つことができます。 - インナーが固定されているモデル:
ヘルメット専用の消臭・除菌スプレーを使用したり、固く絞った布で内側を拭いたりといったお手入れが必要です。または、ヘルメットの下に汗を吸収するインナーキャップを着用するのも効果的です。
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ヘルメットインナーが洗えない・取り外しができない場合は、汗取りパットを装着したり、帽子をかぶってヘルメットを着用することをおすすめします。
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・流れる汗をしっかり吸着して汗が顔や目に流れるのを防ぎ、
ヘルメットの内側が汚れるのも防ぎます。
・ヘルメット以外にも帽子や襟の汗とり・汚れ防止にもご使用いただけます。
おすすめヘルメットの紹介
シンプルで定番の商品から、ラインストーンやピンク色がかわいいオシャレなヘルメットまで4商品をピックアップ
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・前方と後方の通気口で風通しが良く熱がこもらないです。
・シンプルな構造なので非常に軽量です。長時間かぶっても疲れません。
・片手でも簡単に後ろのダイヤルでサイズ調整が出来ます。
・幅広な形状なので日本人の頭にフィットしやすいです。
・XS~XLまで豊富なサイズ展開。お子様から頭の大きな方まで幅広くお使いいただけます。
・インナーやあごパッドは取り外して洗濯できます。持ち運びに便利な収納袋付き。
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フランス語で「輝き」を意味する「L’eclat(レクラ)」の名を持つ乗馬用ヘルメット。
安全性と快適性はもちろん、スタイルにもこだわりたい乗馬愛好家のための特別な一品。
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・涼しく快適なクールマックス
内部のインナーには機能性素材のクールマックスを採用。
体から汗を吸い上げ素早く蒸発させる機能素材だから、涼しくドライな着心地です。
安全規格準拠品を使おう
ヘルメットは、あなたの命を守るための最後の砦です。価格の安さだけで選ぶのではなく、必ず国際的に認められた安全規格に準拠した製品を選んでください。
※ジョセスでは安全規格準拠品のみを取り扱っています。
国内には乗馬用品の安全規格が無いため、安全性の低い安価な製品が販売されている場合があります。
乗馬ヘルメットの代表的な安全規格には、以下のようなものがあります。
- CE VG1 (ヨーロッパ):現在、欧州で主流となっている安全基準。
- PAS 015 (イギリス):非常に厳しいことで知られるイギリスの安全基準。
- ASTM F1163 (アメリカ):アメリカの安全基準。
身体を守れない保護具では着用しても意味がありませんので、ヘルメット・ボディプロテクターをご購入の際には、乗馬用品の安全規格を満たした製品からお選び下さい。
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