みなさんは「乗馬用レインコート」を持っていますか?
夏までは、小雨や降り注ぐ雨も涼しいなと思えるものでしたが、秋冬の雨は今までとは違い気温が下がって「冷たい寒い雨」にります。乗馬に限らずですが、屋外での運動で冷たい寒い雨に打たれつづけると、体温が下がり低体温症や様々な病気やけがのリスクが高くなり危険です。
安全のため、楽しく乗馬を続けるためにも雨の日には「乗馬用レインコート」を着用しましょう!
【乗馬の雨対策】雨の日の乗馬の服装~雨がもたらす危険と安全に過ごす5つの対策~
雨の日に乗馬用レインコートが最もおすすめな理由
雨に濡れさえしなければ、雨具なんて何でもいいと思っていませんか?
専用の乗馬用レインコートがどうして必要なのかを分かり易く説明します。
乗馬をしているときに雨に降られたらどうなるのでしょうか?
参考にいくつかの乗馬用レインコートの画像を見ながら考えててみましょう!
乗馬用レインコートと一般的なレインコートの違い
一見すると、一般的なレインコートと比べてそれほど変わっている様子が分かりにくいのですが、よく見てみると細かいポイントがライダーに優しい便利な構造になっています。カサカサ音がしにくい素材で、音に敏感な馬にも優しい
- 背中~お尻部分が開閉できる
この機能があるか無いかは大きな違いです。
鞍に跨って馬に乗るので、どうしても直立している時よりもレインコートの足部分の可動域が広がります。この開きのおかげで足が動きやすく、指示も出しやすく乗りやすくなります!
具体的にどこが違うの?
レインコートの内側に工夫アリ!
太もも部分に足とレインコートが離れないように固定するための紐がついています。このひと工夫があるおかげで、鞍に跨った時も太ももが濡れません。
- 動きにフィットしやすい構造
人によって習熟度は違えど、乗馬=ただ座りっぱなしというわけではありません。上半身も下半身も全体を使って動いたり、脚(きゃく)を使ったり軽速歩で立ったり座ったり、障害飛越でジャンプの姿勢を取ったりと態勢を変えることもありますね。そんな乗馬特有の特殊な動きをしても濡れないように、動きやすいように工夫がされています。
画像:E・L・T ドーバー ライディング レインコート
具体的にどこが違うの?
袖口の幅をしぼったりひろげたり調整ができます。
一般的なカッパの開きっぱなしの袖口からは雨が腕まで入ってきて気持ち悪いのですが、袖口調整が可能なタイプだとそれを防げます。
- 手綱さばきを邪魔しないために
雨の侵入を防ぐだけでなく、余った袖口の布がヒラヒラと動いて手綱の邪魔をしないためにもぎゅっと袖口を絞ることができます。腕の長さ調整という目的でも大いに活躍してくれます。
レッスン中に、袖が余って手綱操作の邪魔になるととても危険です。袖口を調整してジャストサイズにすることで安心して使えます。
なるほど!!!乗馬用レインコートは、乗馬専門に作られているからライダーだけでなく、ぼくたち(ウマ)にも優しいんだね!
エアーベストは水の中にジャブジャブと浸けてしまうのはNGですが、
シャワーで表面を流す程度の水濡れはOKです。
乗馬用レインコートは馬にとってもメリットがある
音や刺激に敏感な馬たちにとって、レインコートの「カサカサ」という音は、馬の集中力を欠いたり、嫌がったりする原因にもなります。乗馬用レインコートはその点も考慮されているので、一般的なレインコートよりも比較的馬に優しい作りになっていることが多いです。
カサカサ聞こえると集中しづらくて、指示が伝わりづらいよ~~~!
一般的なレインコート・カッパで代用できる?
一般的な雨具カッパだと、破れやすい、カサカサ音がする、鞍に挟まってお尻が滑って危ないなどデメリットが多
いです。一方、乗馬用のレインコートは騎乗の邪魔にならない特殊な構造・カサカサ音が軽減された特殊生地で破れにくく、音に敏感な馬にもやさしい商品が多いです。
一般的なカッパを使うメリット
ズバリ、安いです。
乗馬用のレインコートが6000円以上するのに対して、一般的なレインコートは安いものだと使い捨てで100円からでも購入できます。どこでも気軽に手に入りやすいのもポイントです。
安い、すぐ手に入るメリットの反面、どうしても安全性に欠けてしまいます
一般的なカッパを使うデメリット
ズバリ、安全性に欠けます。
安全性に欠けるってどういうこと⁈なんだかチョット怖いですね・・・・
雨の日に一般的なカッパを使ったらどうなる?
一般的なレインコートには大きく分けて3種類「ポンチョ・上下別タイプ・コート(ジャケット)タイプ」あります。これらのレインコートを乗馬で使うとどうなるか1つづつ具体的に説明してきます。
馬に乗っている時の様子を想像して一緒に考えてみましょう
ポンチョタイプ
- 袖がヒラヒラして手綱さばきの邪魔になる
- カサカサと音がする
- 騎乗時にお尻と鞍の間に挟まって滑る原因になる
- 雨が滴り落ちてブーツや足元が濡れる
- 太ももが濡れる
上にプロテクターを着用することも想像してみてください
中が自由で袖が広がっていると、動きに自由が利きそうなイメージもできますが・・・
実は乗馬レッスン時にはその逆で非常に動きにくく、プロテクターとカッパの間に雨が溜まり体が冷えやすいことも考えられます。
コート・ジャケットタイプ
- 肩周り、腰回りが動かしにくい
- カサカサと音がする
- 騎乗時にお尻と鞍の間に挟まって滑る原因になる
- 雨が滴り落ちてブーツや足元が濡れる
- 太ももが濡れる
上にプロテクターを着用することも想像してみてください
ポンチョよりは幾分か動きやすくなりますが、馬上で立ったり座ったり軽速歩をするには動きづらいです。
立ったり座ったり、脚を使うときにレインコートが邪魔をしたり、キュロットのグリップを邪魔します。
上下別タイプ
- 通気性が悪く熱と湿気が中にこもってしまう
- カサカサと音がする
- ズボン着用すると騎乗時にお尻と鞍の間に挟まって滑る原因になる
- 上着着用すると雨が滴り落ちてブーツや足元が濡れる
- 太ももが濡れる
上にプロテクターを着用することも想像してみてください
一般的なレインコートのなかでは動きをカバーして雨を防ぐので一番よさそうですが、通気性が悪く、ズボンを着用した際にはキュロットのグリップが使えなくなってしまいます。
◆雨対策
ゴルフなどと同様に、基本は屋外でのレッスンが多いので雨対策もしておくと万全です。
馬に乗る時に、邪魔にならない乗馬メーカーのレインコートがお勧めです
メリットとデメリットを順に説明しましたが、デメリットが多く目立つのでおすすめはできません。。
無いよりは、もちろんあったほうがいいです!緊急策としての利用は仕方ないとして、できれば事前に乗馬用レインコートの購入を推奨します。
加工や工夫を施してレインコートを乗馬用に改良して使うというやり方もありますが、雨の日の経験値がないとなかなか難しいです。
防水・撥水ジャケットで代用できる?
一時的には代用できますが、長時間はおすすめはしません。。。
撥水効果のあるパーカー、ヤッケ(防水上着)など上着類と乗馬レインコートは性能が違います。
乗馬クラブによっては、雨天時はヤッケ・ウインドブレイカーではなく雨具の着用指示があるところもあります。それほど雨の対策・危機管理・体調管理は大切なのです。
強風、雷、豪雨でない限り、レッスンは行いますが、楽しく乗馬をして頂く為に
気温が20度を下回りましたら、雨具の着用をお願い致します。
ウィンドブレーカーは雨具ではございませんので、必ず雨具をご用意ください。
雨具は乗馬用か馬に乗ることが出来る腰までの長さの物をご準備ください。
【引用元:日本乗馬倶楽部 雨天のご騎乗に関するご注意】
おすすめの乗馬用レインコートはコレ
乗馬用レインコートの紹介でも登場したレインコートはコチラ。
E・L・T ドーバー ライディング レインコート ドイツの老舗ブランドWALDHAUSEN(ヴァルドハウゼン)のライン商品。
まとめ
- 雨の日のレインコートは乗馬用レインコートが一番おすすめ!
- レインコートの上にエアーベストを着用することを想定して考える
- 時には無理をせず雨の日の乗馬をお休みする判断も大事
雨の日の乗馬も、色々を対策・準備をすることで、晴れの日同様に楽しく乗馬を楽しめます
乗馬用レインコートの他にも、雨の日の乗馬に役立つアイテムや情報はコチラをチェック↓↓
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