競馬に出てる馬は引退するとどこへ行くの?どうなるの?

競馬に出てる馬は引退するとどこへ行くの?どうなるの?

競馬に出てる馬は引退するとどこへ行くの?

競馬に出てる馬は引退するとどこへ行くの?

競走馬の一生とは?

乗馬用品専門店ジョセス本店

現在日本では、年間で7000頭以上のサラブレッドが生産されています。
生まれてきた馬たちは、2年間のトレーニング後、その3割程度が晴れてデビューを果たします。
しかし競馬の引退は早く、5~6歳、遅くとも7歳を迎える頃には引退してしまいます。

長く生き続けて30年。馬の平均寿命は25歳といわれています。

では、引退を迎えた馬・デビューすることができなかった馬たちは
どうなってしまうのでしょうか。どこへ行くのでしょうか?
乗馬用品専門店ジョセス本店

競馬を引退すると馬はどうなる?

疑問

日本中央競馬会では、牝馬の多くは繁殖へ、また成績の良かった馬は種牡馬へ転向している、とされています。
またそれ以外にも誘導場や乗用馬、セラピーホースへ転向できる馬も多くいます。

すべての馬が第二の人生を始められるとは到底言える状況ではない
というのが正直なところでしょう。

 

乗馬用品専門店ジョセス本店

競馬を引退した引退馬の問題

現在乗用馬として登録されている馬は約6000~7000頭です。
※現在日本では、年間で7000頭以上のサラブレッドが生産されています。

乗用馬として登録され働いている馬たちは、大きな問題や怪我等がない限り基本的に簡単に処分されるということは少ないため、その総数は大きく変動しません。

そう考えると、引退馬の受け皿は圧倒的に足りていないことは明らかではないでしょうか。

競馬のために速く走ることだけを目的として改良され、
年間多くの生産が行われる一方で競馬を引退した馬の人生は全く保障されていないのです。

ええー!!!そうなの?!引退後の人生は保証されていないんだね・・・・

 

乗馬用品専門店ジョセス本店

引退馬を引き取る費用と維持費

喜ばしいことに、近年引退馬を引き取りたいという人が増えてきているように思えます。また、引き取るのは無理だけど、何とか引退馬に貢献してあげたい、という人の声もよく聞くようになってきました。

しかし実際に何かしようとしても、なかなか情報を集めにくく何から始めれば良いのか、どのくらいの費用がかかるのか、よく分からないという人も多いのではないでしょうか。
ここでは引退後の馬への援助の方法やその費用について紹介していきます。

乗馬用品専門店ジョセス 本店

引退馬を引き取る費用

乗馬用品専門店ジョセス 本店

まず、引退馬を引き取る費用についてですが、
これに関しては特に決まっておらず、その馬の馬主によってまちまちです。

昨今は、引退した後も長く生かしたいという馬主が増えてきているため、
大事にしてくれるなら無料で譲渡するという話もよく聞きます。そうでない場合も肉値(数十万)以上かかることはほとんどない、といってよいでしょう(有名な馬は除きます)。

乗馬用品専門店ジョセス 本店

引退馬を引き取った後の馬の維持費

乗馬用品ジョセス本店

案外高くないと思われるかもしれませんが、本当に大変なのは馬の維持です。

馬の維持費について、ここでは引退馬を維持(飼育)する4つの場合に分けて紹介していきます。

①自分の敷地で飼育する場合
②乗馬クラブへ預ける場合
③牧場へ預ける場合
④TCCの会員になる場合

乗馬用品専門店ジョセス 本店

①自分の敷地で飼育する場合

乗馬用品ジョセス本店

①の場合、かかる費用は馬の餌代、馬房の床材、そして予防接種等特定の時期だけかかる費用になります。

必要費用
馬の餌代合わせて
1月あたり3~8万程度
8万×12=年間96万
馬房の床材
予防接種等年間、数万程度
年間約100万~

餌と床材は、材料やグレードによって変わりますが、合わせて1月あたり3~8万程度です。また予防接種は、年間で数万程度です。
自分の敷地で飼育する場合は、もっとも費用は掛からない一方で毎日の馬房の掃除や給餌に時間がかかってしまうことになります。

乗馬用品専門店ジョセス 本店

②乗馬クラブへ預ける場合

乗馬用品ジョセス本店

②の場合は①とは逆に、もっとも費用の掛かる例になります。

必要費用
預託料1月で10万~20万程度
10万×12=年間120万
装蹄代1月2万円とした場合
2万×12=年間24万
獣医関係年間数万程度
その他世話代年間数50万~
年間約200万~

乗馬クラブの預託料は、1月で10万~20万程度とかなり高く設定されています。乗馬クラブのある地域や人気度によって料金は変わってきますが、大体10数万ほどはかかると思ってください。また、それとは別で装蹄代や獣医関係の代金がかかります。
費用は高いですが、世話やトレーニング(別料金のところもあります)、馬の体調が悪い時の対処等を含め、管理をクラブへ一任できるため手は掛からないことが利点です。

乗馬用品専門店ジョセス 本店

③牧場へ預ける場合

乗馬用品ジョセス本店

次に③の場合ですが、これは、引き取った馬で乗馬をしたいわけではなく、
ただ馬を引き取りたいという人にお勧めです。

必要費用
預託料1月で3万~8万程度
8万×12=年間96万
装蹄代1月2万円とした場合
2万×12=年間24万
獣医関係年間数万程度
その他世話代年間数50万~
年間約170万~

牧場の預託料は1月で3~8万程度のところが多く、乗馬クラブに比べると比較的お安くなっています。
牧場での預託の場合は、トレーニングや運動等は基本的に行われず、のんびりと放し飼いにされることが多いです。運動量が少ないので食べる餌の量も少なく、また放し飼いのため馬房の床材や掃除の人件費もかからないため、料金設定が低めなのではと思います。

乗馬用品専門店ジョセス 本店

④TCCの会員になる場合

乗馬用品ジョセス本店

最後に④ですが、TCCとは引退競走馬への支援団体で、
誰でも気軽に引退馬への援助をすることができるプロジェクトを行っています。

TCC公式サイト:https://www.tcc-japan.com/
必要費用
TCCの会費1月1000円
1,000×12=年間1.2万円
1口(4000円)※1頭に対しては
1口~最大40口まで
年間約1.6万~

逆に言えば、全国の一般の人々からの支援で成り立っている事業なのです。

支援の仕組み
TCCの会費は1月1000円で、そこへ自分の好きな馬に対して1口(4000円)~を上乗せし、
1頭に対して40口集まると、その馬をTCCホースとして登録することができます。

TCCホースとして登録されると、
会員からの援助金でTCCと提携されている乗馬クラブや牧場へ預託されるという仕組みです。

援助額に対して、乗馬体験やふれあい体験等が格安でできたり、
愛馬の様子が分かるお便りやオリジナルカレンダーをもらったりすることができます。

馬1

競走馬の一口馬主に似ているね!
引退後も応援できるなんて素晴らしい

 

ちなみにこの事業は、角居勝彦が代表理事を務めるThanks Horse Project(サンクスホースプロジェクト)(2020年よりThanks Horse Platform(サンクスホースプラットフォーム)へ移行)の一つでもあります。

Thanks Horse Platform公式サイト:https://thankshorseplatform.com/

乗馬用品専門店ジョセス本店

引退馬の第二の人生は?

軽く前述しましたが、引退馬の第二の人生は、4つくらいしかありません
・繁殖関係
・誘導馬
・乗用馬
・セラピーホース

繁殖関係

繁殖関係へ進めるのは、ほとんどが牝馬(ひんば:メス)です。
牡馬は、良い成績を残すか、良血統でない限りは種牡馬にはなれません。

この投稿をInstagramで見る

悠柚(@yuzuvodka)がシェアした投稿

乗馬用品専門店ジョセス 本店

誘導馬

次に誘導馬に進める馬ですが、これは基本的に芦毛の馬が多いです。


競馬場で、パドックから本馬場まで移動する競走馬たちを先導するのが彼らの仕事であるため、見た目が重要視されるのです。芦毛の他にも著名なG1馬や、特定の競馬場で人気が高かった馬がそのままその競馬場で誘導馬になれるケースもあるようです。

乗馬用品専門店ジョセス 本店

乗用馬

次に乗用馬ですが、これは競走馬時代の成績はあまり関係ありません。
むしろ乗用馬としての素質を考えると、成績が悪かった馬の方が向いている可能性すらあります。

乗用馬へ転向するためには、まずリトレーニング期間が必要です。
それまでは速く走ることだけを教えられてきたのに、いきなりゆっくりと走る、ちゃんと止まるというような
真逆のことを要求されるのです。

リトレーニングにはある程度の期間と費用が掛かるため、TCCを始めとした色々な機関や乗馬クラブではよくファンディングを募集しています。

乗馬用品専門店ジョセス 本店

セラピーホース

最後にセラピーホースについてですが、これはここ数年で増えてきた新たな馬の職業です
海外では、文化の違いからよりポピュラーな職業で、馬が病院へ出向き患者さんと触れ合う等も行っています。
日本でも、最近は特に精神疾患や身体の麻痺を持つ方へ向けたホースセラピーが認知されてきており、中には病院と連携している団体もあるようです。

この投稿をInstagramで見る

TCC official(@tcc_japan)がシェアした投稿

ただ、サラブレッドは臆病で神経質な気質なため、
基本的にはセラピーホースには向いておらず、数はあまり多くないというのが現状です。

その他

また、これらの職業につかずとも、個人宅で飼われていたり、
馬主やファンの人たちによって牧場でのんびりと余生を過ごすことができるサラブレッドもいます。
乗馬用品専門店ジョセス本店

まとめ

サラブレッドは、完全に人為的な交配によって繁殖され、
私たちの娯楽である競馬というスポーツのために飼育されます

しかしどんなに競馬で頑張ったとしても、引退してしまった後の行先は厳しく、狭き門なのです。

この記事を読んでいただいたあなたが、競馬だけでなく引退馬たちの存在に少しでも興味を持っていただけたら、彼らの未来は今よりもっと明るいものになるのではないでしょうか。

乗馬用品専門店ジョセス本店

 

乗馬クラブに行く前に足りないものはありませんか?

乗馬用品専門店ジョセス本店なら乗馬用品や馬具などの乗馬に必要なものが何でも揃います。初心者の方、体験乗馬をしてみようと思っている方からもちろんベテランライダーの方々まで。皆様にぴったりの馬具・乗馬用品がきっと見つかります。

乗馬用品専門店ジョセス本店

タイトルとURLをコピーしました