ダイエットだけじゃない！乗馬がもたらす意外な効果 【まとめ】
乗馬がもたらす意外な効果まとめ
乗馬は、なんと言っても癒やし！
皆さんはホースセラピーというものをご存知ですか？
あまり知られていないかもしれませんが、実は馬の癒し効果が期待できます。
初めて馬に乗る人は、まず常歩（なみあし）という歩いている状態からスタートになります。
引き馬でよく見るのんびりとした動きです。常歩では馬の4肢がバラバラに動いており、乗っていると前後左右に絶えず心地よく揺られます。スイスでの研究によれば、人間は一定の揺れを感じていると非常にリラックスできるということが分かっています。赤ちゃんを寝かしつける時や、自身がハンモックに乗っている時等を思い出すと納得できるでしょう。
また馬は大型の動物ですが、褒めて欲しい時や、おやつをおねだりする時の仕草はとても愛らしいものです。
耳をピンと立ててこちらをジーっと見つめたり、小さい声で呼んだりと、その姿に思わずキュンとしてしまう人も多くいます。何回かおやつをあげると、馬はあなたのことを覚えるので、遠くにいても鳴いて呼んでくれたりします。そんな可愛い馬に、会いに行って癒されてみてください。
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乗馬でダイエット効果は期待できる？
よく乗馬していると本当に痩せるのか、と聞かれますが実際はどうなのでしょうか。
乗馬はただ馬に乗っているだけと思われがちですが、実はかなりの運動強度がある有酸素運動です。
分かりやすく言うと、ゆったり目のランニングと同じくらいの強度があります。
馬の動きについて簡単に説明すると、3種類あります。
突然の乗馬用語でイメージが掴みづらいかもしれませんが、少し説明しましょう。
- 速さレベル①初級「常歩（なみあし）」ゆっくりと馬が歩いているイメージ。
ポク・ポク・ポク・ポクと４拍子のリズムでゆっくり馬が歩く様子です。
乗馬体験や、引き馬体験での馬の歩き方は殆どこれです - 速さレベル②中級「速歩(はやあし)」馬が小走りしているイメージ。
トーン、トーンと２拍子のリズム。
速歩に乗っていると、上下に強い揺れを感じますので、初心者のうちはバランスを取りにくいので、乗馬経験がないとなかなか難しいと思われます。
乗馬ライセンスでいうと、５級習得～４級相当 - 速さレベル③上級「駆歩(かけあし)」馬が走っているイメージ。
パカラン、パカランというリズム。
ある程度のレッスンを受けて、ひとりで乗れるくらいの鞍数（くらすう）を経験している人
乗馬ライセンスでいうと、４級習得～３級相当 - 襲歩（しゅうほ）馬が全力疾走するイメージ。
ダダダダッ、ダダダダッというリズム。
競馬の馬の走り方です。乗馬やホーストレッキング（外乗）では使われません。
歩いている状態の「常歩」では、4肢がバラバラに動いており馬の背中は前後左右に揺れている状態です。
ジョギングのような「速歩」（はやあし）では、斜めの足（右前&左後ろ、左前&右後ろ）が同時に動きます。こちらは2拍子のリズムで上下に大きく揺れを感じます。
走っている状態の「駈歩」（かけあし）は、三拍子のリズムで上下と前後に揺れがあります。
ちなみに競馬のような全ての足が地面から離れている瞬間がある走り方は「襲歩」（しゅうほ）といいますが、乗馬では使うことはありません。
そして、それぞれのダイエット効果ですが、まず全ての動きを通して腹筋、背筋、内腿の筋肉をかなり使います。
常歩では前後左右の揺れを、自分の体幹で吸収しなければなりません。腰は常に8の字に動くので、腰回りの運動に最適です。速歩では、上下の揺れに合わせて鞍に立ったり座ったりする軽速歩（けいはやあし）という運動をまず習いますが、これもかなりカロリー消費は高いでしょう。
そして駈歩では、揺れに対する体幹だけでなく、肩や肘、足など全身の運動が必要になってきます。
また馬は、乗っている人が指示を出さないと止まってしまうので、常に下半身を使って「走って欲しい」という合図を送らなければなりません。特に足の内側の筋肉を使うため、長時間の間、馬に乗った次の日は筋肉痛で足を閉じられないという声も多く聞きます。
特にお尻から太ももにかけてのラインを引き締めることが期待できると言えるでしょう
乗馬でコミュニケーション能力アップ効果？
馬は極めて社会性の高い動物ということをご存知でしょうか？
また、加えて草食動物であることも私たちとのコミュニケーションにプラスの効果があるのです。
馬は群れで生活する動物であり、仲間同士で思いやりを持ち、互いの「信頼」を大切にしています。
相手を、見た目や匂いでちゃんと判別しており、一度でも嫌なことをされた相手のことは記憶しています。
また、馬の群れには必ずリーダーがおり、仲間の周りが安全な環境かどうか、はぐれている馬はいないかをしっかりと見張っています。逆に群れの馬たちは、リーダーには全身全霊の信頼を置いているわけです。
そんな彼らにリーダーと認識してもらえれば、「この人と一緒にいると安心だ」と思われて、うまく関係も築けるでしょう。
さらに、馬は草食動物であるため、基本的に大人しくて穏やかに気質を持っており、危険な時や嫌だと感じる時にも、攻撃してくることより逃げることの方が多いです。性格も優しい個体が多く、例えばたてがみの付近をブラッシングしたりマッサージしたりすると、口でマッサージし返してくれたりもします。
彼らは言葉は話せないですが、代わりに相手を認識して、仕草でコミュニケーションを取ってくれるのです。
500㎏前後の大きな体で、社会性や穏やかな気質を持ち、細やかなコミニュケーションが取れるのは、馬ならではないでしょうか。
乗馬は、他にはこんな効果も期待できる？
癒し、ダイエット、コミニュケーション能力とこれまで紹介してきましたが、乗馬の魅力はそれだけではありません。
乗馬で姿勢が良くなり肩こり解消につながる！
馬に乗る時は、頭、お尻、踵が一直線上にあり、肩をしっかり開いているのが理想の姿勢だと言われます。実際椅子に座ってやってみると、たしかにとても綺麗な姿勢ですが、結構しんどいことが分かるでしょう。
普段、自分でこの姿勢を続けるのは辛いですが、乗馬中は楽しみながらなので自然とできるものです。
また、肩を開くことで猫背の矯正にもなり、乗馬を終えた後は「肩や首がスッキリした！」という声も多く聞きます。
乗馬で自分に自信を持てるようになる
馬に乗ると、目線が普段と比べてかなり高くなります。
目線が上がり視界が開けると、なんだか自分が一回り大きくなったような気持ちになり、悩んでいたこともちっぽけなものに感じるかもしれません。
また、自分の10倍近い大きな動物を自分の力だけで動かせるようになれば、自信にもつながるでしょう。
乗馬の適度な運動でストレス発散！
馬に乗るとダイエット効果が望めることは先に述べましたが、ストレス発散の効果も期待できます。
乗馬は、慣れてくると大河ドラマのように爽快に走ることができます。
さらに、草原や海辺を走れる外乗は、とても気持ちが良くリフレッシュできること間違いなしです。
また、乗馬クラブでの1回のレッスン時間はおよそ30〜50分程度（希望すれば短くすることもできますし、逆に1日に複数レッスンを取ることも可能です）で、乗った後はブラッシング等のお手入れの時間があるので、合計1時間ほどの運動になります。
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乗馬は動物好きのコミュニティ
乗馬をしている人はほとんどの人が動物好きな人なので、趣味の合う素敵な友達と巡り会えるかもしれません。
乗馬クラブでレッスンを受けた後に、仲良くなりそのまま一緒にご飯に行ったという話は非常によく聞きます。
また、乗馬クラブは、犬や猫、たまにヤギ等を飼っているところが多いので、馬に乗りに行くついでに触れ合って癒されることもできるかもしれません。
乗馬のもたらす効果 おまけ
余談ですが、乗馬を始め、馬を実際に扱えるようになると、馬の良い動き、良い筋肉のつき方が少しずつ分かってくるようになります。
まとめ
馬に乗ることは、私たちにとって良い効果が盛り沢山ということをお分かりいただけたでしょうか？
乗馬運動による身体の健康維持、セラピーにも使われるほど穏やかな気質を持つ馬とのコミュニケーションによる心の健康維持、さらには楽しく続けられる趣味やお友達との交流の場としてなど、色々な面を持っています。
また、乗馬は高齢になっても続けられる数少ないスポーツでもあります。
仕事や勉強でふと疲れたなぁと感じた時、一度馬に乗りに行ってみてはいかがでしょうか。
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