乗馬にはスポーツとしての競技種目がいくつかあります。
オリンピックで実施される馬術競技は障害馬術、馬場馬術、総合馬術のと近代五種競技(障害飛越)の4つです。パラリンピックではパラ馬術(馬場馬術)のみです。
そのほかにもエンデュランス、レイニング(ウエスタン)、馬車、軽乗などもあります。
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馬場馬術競技とは?
20m×60mの長方形のアリーナの中で、馬の様々な歩様(ほよう)・まるでスキップをしているかのようなステップや図形を描くような運動を行います。運動技術の正確性と美しさを審判員が採点します。例えるならば、フィギュアスケートのように正確さと美しさを競う種目です。
アリーナ(競技場)
20×60mの長方形の馬場です。選手は馬場の周りに設置されたマーカー(標記)をたよりに演技します。
馬場馬術競技のルール
馬場馬術には、種類が2つあります。
- プログラム(演技内容)が決まっている「規定演技」
- 選手が演技の構成をして音楽に合わせて行う「自由演技」
「規定演技」、「自由演技」とも、演技の項目ごとに10点満点で採点され、成績は得点率で表示されます。世界トップの人馬の演技では、ほぼ満点と言える90%を超えることもあります。
鞭は使用せず、指示を出しているように見えない細かい動きで馬を運動させます。
馬場馬術競技の審査ポイント
複数の審判員が運動ごとにつける0~10点の点数と、演技全体の印象について採点した点数を合計します。
自由演技においては、芸術的評価(音楽の解釈や図形のユニークさなど)が加わります。それぞれの得点を満点で割ってパーセンテージで表します。もちろん、その数字が大きい人馬が上位となります。
0~10点の採点の基準は次のようになっており、最終得点率において60%を獲得すれば、その課目で求められている運動はほぼできているということになります。
一般的に、同じクラスの競技でも規定演技より自由演技のほうが高い数字が出ることが多いのですが、世界チャンピオンの人馬はグランプリ自由演技で90%以上という驚異的な数字をマークしています。
《採点の基準》 10点 優秀 9点 極めて良好 8点 良好 7点 おおむね良好 6点 基本的な要求を満たしている演技 5点 やや不十分 4点 不十分 3点 やや不良 2点 不良 1点 極めて不良 0点 不実施
馬は何もしなくても美しいし、可愛いから、あとは乗り手の人間が頑張って上手く指示だすだけだね!
ウマちゃんは何もしなくても美しいし、可愛いよ!
チャームポイントで可愛いけど試合中は「舌を出してはダメだよ!」
減点対象になっちゃうからね!
こんなに可愛いお口のチャームポイントが減点対象だなんて!!!
と~っても可愛いのは分かるけど、馬場馬術は美しさ・運動の正確さを採点して競う競技だから、お口もかっこよく閉じてね☆
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馬場馬術競技の見どころ・技
採点基準のある馬の歩様・ステップにはいくつか種類があります。
馬の歩様の種類
馬場馬術では、常歩、速歩、駈歩といった歩法の中に、さらに細かい何種類かの歩き方があります。
歩幅が小さい【収縮 - 尋常(標準) - 中間 - 伸長】歩幅が大きい
例)収縮速歩→歩幅が小さい速歩
例)伸長駈歩→歩幅が大きい駈歩
馬のステップの種類
肢(あし)を高く上げて気取って歩く「パッサージュ」
その場で足踏みをするような運動「ピアッフェ」
左右の肢を深く交差させる「ハーフパス」
スキップをしているかのような「フライングチェンジ」
後ろ肢を中心に回る動き「ピルーエット」
馬術競技をはじめるには?
誰でも馬術競技を始めることができますが、技術面で様々な高いスキルや熟練度が必要になります。
競技を始めるためのステップアップの順番として分かり易い技術の指標として乗馬ライセンスや資格の取得を目指すことから始めることをおすすめします。スキルアップしていき上級のB級資格を取得すると公式の大きな大会に出場することができます。
まとめ
- 馬場馬術には規定演技と自由演技の2種類がある
- 正確さや美しさを採点して競う競技
- 馬の細かい動き・乗り手の動きに注目
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